
10月1日にイタリアより帰国しました。10日弱の旅でした。
計画していた以上に旅は良き方向に進み、実りある旅となりました。
旅の目次になるような出来事もたくさんです。
①リネアペッレ(ミラノで開催される革に関わる世界規模の見本市)
②コンチェリア(革を製造する場所。日本で言うタンナーさんです)
③革の学校
④イタリアの手縫い革工房。羊皮紙で製造する工房
です。
この度はいろんな方のお力を借りて実現した内容です。感謝が尽きません。
なぜshujiworksはイタリアに行こうと思ったのか。
自分が革を始めてから20年近く経ちます。革に関わっていると、イタリアという言葉をいろんな場面で聞き続けました。
そのせいかぼんやりと憧れのようなものが、雲のように心にぽっかりとずーっと浮かんでいたんです。
手の届かないような、違う世界の話のようなそんな感覚。
自分の中で膨らみ続けた思い。
革を学んでいると知ることがたくさんあります。
イタリアの革との関わりの歴史。
西洋の職人地位が社会的に確立していること。(例:ギルトなどの組合を形成し、品質の保持や社会的地位の確保また貢献など)
本で得た知識を確かめたくなってきます。
実感として知ったこと。
イタリアでは革のタンナー(革を製造する工場のようなもの)をコンチェリアといいます。
日本でもイタリアの革は手に入ります。バタラッシカルロ社、テンペスティー、コンチェリア800など。
どれも素晴らしい皮革です。
なにがイタリアを魅力的に見せるのか。革を使って製作するものとして皮革の良さに尽きる気がします。
こんな皮革を作っているイタリアに行ってみたいと。
また日本の良さを相対的に見るためにもイタリアに行こうと思いました。
日本の優れた技術はどこまで行っているんだろう。
自分はどこを目指して行きたいんだと、再び見直すためにも。
せっかくの充実した旅。
もったいないので、少しずつ書いていきたいと思います。
9月にイタリアに行くことになりました。
バッグや小物などかかせない材料である革。
その革を製作しているタンナーさんを訪ねるべく行ってまります。
金具なんかも見てきます。
イタリアの革の工房にも行って参ります。
どんな旅になるのか楽しみです。
イタリアに持っていくショルダーですが、自分が以前に製作したものを改良して持っていくことにしました。
こんなショルダー☆彡

イタリアで荷物を無くさないように唯一のバッグ。取られてもすぐわかる(笑)

金具なんかも手作りです。名前入り。

今からもっと計画を詰めなくては。
またご報告いたします。

夏になるとヘチマのソウメンが食べたくなります。
ヘチマでつけ汁を作り、それにソウメンをつけて食べる料理。
以前に食べて感動したからたくさん作ってみんなにおすそ分け。
完成したものを写真撮り忘れていて残念。
来年はヘチマを植えてみようと思います☆彡
去年からたまに鮎釣りに連れて行ってもらってます。
鮎の友釣りというものを教わっています。
出来ないことだらけですが、知らない事だらけですが、一つでも多く頭に手に吸収できると嬉しいものです。
去年は全然でしたのに、今年の第一回目は10匹釣って帰ることが出来ました。
ヤマメも取れました。
少しずつですが、成長しているようです。

やはり釣れると楽しいものですね☆彡
麦畑に収穫の手伝いに行きました。
兄貴的存在のyutakaさんの田圃&畑。
なんと10町分あるそうです。
忙しい日々と聞いてはいたのですが、お邪魔にならない程度にお手伝いに行きました。
現在は麦の収穫期。
こんな立派な麦畑。

粒粒が力強くなっています。
お米はまじまじ見る事があるのですが、そういえば麦はしっかりみたことないですがこんなカタチをしているんですね。
一粒食べてみると水分を多く含んだ麦(?)という感じ。
風に揺れて気持ちよさそうな穂です。

主に収穫する機械(コンバイン)を入れる前に麦と近い高さになっている雑草を抜くことがお仕事。
麦とに日照権争いに勝った雑草もいるので、だいぶ大きくなっています。
麦と雑草の種が混ざってしまうと販売することが出来ないそうで、とても大切なお仕事。
メインの麦を抜かないように踏まないように隙間を縫って歩き、雑草を抜きます。
こちらは麦の収穫が終わってから田圃に植えられる稲の子供。
シート状にして育てられ田植え機にセットしやすくなっています。
種を撒き、水を吸い、芽を出す準備が調うと種は持っているエネルギーを糖に変えるそうです。
そんなことをDNAに知識として蓄えられているのか雀ここぞとばかりに食べに来るそうです。
普段は可愛い雀。農家さんにとっては敵でしかないそうです。

この苗が今から植えられ秋には土の滋養を吸い取り、頭を垂れるのかと思うと不思議です。
それがまわりまわって自分が吸収することになる。そんな風にサイクルしていること。
考えたらそうですが、やはり不思議な気がします。

いつもyutakaさんにはたくさんの事を教えてもらいます。いつもありがとうございます。
自分は革モノを作る世界にいるけど、知らなきゃいけないことっていっぱいだなっていつも思い知らされます。
自分の事を知るためにも、いろんな世界をこれからも見に行きたい、感じていきたい。
そしたらもっとカッコよく意味のあるモノ作りが出来ると思うのです。

自分用の財布を作りました。新しい子です。
いままで使っていた財布。
初めて革に触った年に作った財布。
気が付けば18年近く使っていました。

初めて作った財布が嬉しくて、ポケットに入れていろんなところに連れて行きました。
コバが削れてきたら直し、革がよれよれしてきたら直し。小銭入れ部分は縫い直ししたり、外回りの修理もしたら数えたらきりがないくらい修理しました。
落とさないように金具を付けたり、使いやすくするために新しいポケットも作ったりと生活に合わせてカタチまで変えました。
そんな財布は18年頑張ったし、違うカタチ(飾りものなど力がかからないような用途のモノに)に変身する予定です☆
本当に作れるってそういうことなのかも知れないなーなんて思います。

新しい財布は、いまの自分サイズに合うように自分のために設計した財布です。
カードもなかなか入ります。
秘密の機能なんかもあります(笑)
これからこの財布といろんな場所に行く予定です。
いままで使っていた財布も早くカタチを変えてどこかに連れて行ってあげられるようにしたいです。
たかが財布かもしれません。
替えのきくモノなのかも知れません。
でも、
自分は出来る限り気持ちのこもったモノと一緒に居たいと思うのです。
それはとても贅沢なことですが、そんなに難しくない気がするんです。
フクロウを見に行きました。

鳥のラインのきれいさに眼を奪われます。
身体を浮かすためにとことん軽量化させた無駄のないカタチ。

シンプルの体現。
すごいです。

今年も庭にバラが咲きました。(アンネ・フランクという名のバラです。)
毎年きれいに咲くかなとドキドキしますが、嬉しいことに咲いてくれます。
ずっと見ちゃいます。
革もしているのですが、お庭もしてしまいます。
まさか自分が庭をすることになるなんで20歳の自分だったら、想像もしてませんでした。
人生って面白いってよく思います。
考え事をするために子供の時に過ごした場所に戻ることがある。
幼いときに夕日を見に行ったり、友人と深夜まで夜釣りをした海。
山菜を獲ったり、川魚を捕りに行った山。
春はなにかと忙しく少し頭がくるくると回転し過ぎなところがあるから自発的に鎮める必要があります。
せっかくだから春山の恵みもいただきます。

アクが程よく舌から頭を起こしてくれるそんな感覚があるから、春の野の物はこの時期にしっかり取っておかないと夏までぼけーっとしがち。
すっとそんな生活をしてきたものだから、自然に春を享受する。

そんなことをしながら一つずつ考え事をくっつけたり、細かくしたり、飛ばしたり。
ぼんやりしたことが、少しずつ輪郭を持つこともあれば霧のように消えてしますこともある。

ふるいにかけるように必要なものが形になっていく。
またわくわくした気持ちが春山のようにいろんなところから生えてくる。
些細なことだけど、種が毎年蒔かれているからだいぶ賑やかな山になって来た気がします。