毎年、ホワイトデーに日々の感謝も込めて皆さんにクッキーを作ります。
お菓子はクッキーしか作れません。そんなクッキーを喜んでいただけるとなかなか違うモノに替えることが出来ず早7年。
今年は8キロほど焼きました。
桜の形のクッキーが出たら当りです。15個に1個当たる確率。
思いついた幸運に関わる漢字を書きます。楊枝で書いたのですが、なかなか難しい。
無事に製作し、9割方にはお渡しすることが出来ました。一段落。
安心、安心。
毎年、ホワイトデーに日々の感謝も込めて皆さんにクッキーを作ります。
お菓子はクッキーしか作れません。そんなクッキーを喜んでいただけるとなかなか違うモノに替えることが出来ず早7年。
今年は8キロほど焼きました。
桜の形のクッキーが出たら当りです。15個に1個当たる確率。
思いついた幸運に関わる漢字を書きます。楊枝で書いたのですが、なかなか難しい。
無事に製作し、9割方にはお渡しすることが出来ました。一段落。
安心、安心。
北海道に行ったときのお話。
羊の丘という場所を訪れました、羊がたくさんいました。
世界のいろいろな羊たちがここで飼育されていました。
食肉や羊毛のために飼われているそうです。
革のお話ですが、日本の羊たちの皮が流通することはほぼありません。
ほとんどが、ウェットブルーと言って海外で半分鞣された状態で日本に輸入されたものをタンナーさんが再鞣しをし、流通しています。
あるのかも知れませんが、自分は国産の羊革を見たことはありません。
近くにある羊の解体場のお話ですと廃棄されているとのことでした。
せっかくなので、羊の丘にいた羊たちの写真を載せます。
羊の説明もございましたので合わせて。
サフォーク種
粗飼に耐え、丈夫で環境適応力の高い種。羊毛は白色。
サウスダウン種
イギリス原産の歴史の古い羊。
チェビオット種
環境適応性もよく丈夫で活発。羊毛は光沢があり、量も多い。
ロマノフ種
強健で粗放な飼育にも耐える。羊毛は綿毛と粗毛が混じっていて、あまり良質とは言えない。
ジャコブ種
角が特徴的で2本~4本の羊がいる。羊毛は丈夫だか固め。野性的な風貌だが、人に慣れやすい。
偶然なのですが、自分の好きな小説である村上春樹氏の「羊を巡る冒険」に関わりのある場所だそうです。
とても素敵な景色の場所なのですが、読んでいた小説の舞台がここなのかなと思いながら見る景色はより一層きらきらとしていました。
また近日に革の勉強に訪れる予定です。
春の羊の丘も楽しみです。
2019年が始まりました。
あっと言う間に1月も中旬となりました。
月初めにインフルにかかったり、変な方向に腰をひねってしまったりとさい先はかなり悪い感じがいたします。
そんなshujiworksですが、2019年にやりたいことがあります。
一つ目は昨年末から学び始めたことことを、いちはやく日の目を浴びることが出来るようにし、またそれをいろんなカタチに姿を変え日常生活の中に溶け込ませるモノ作りに変えていくこと。
特殊技術を必要とすることなく誰にでも出来て、関わった人すべてが嬉し楽しいという実感持つことができるそんなシステム作りをしていきたいと思っております。
それはいろんな方々の力を借りて、進めている物事。関わってくれたことを喜んでもらえるように、またそれを少し上乗せして返せるようにしたいなと。
二つ目は自分が動いたことにより出来た小さな渦が未来の糧になるくらいの意味を持たせること。自分に対しても、誰かにたいしても。それはたくさん勉強しても叶わないかも知れませんが一歩でも先に進めるように。革に関わることももちろんですが、それ以外の物事も。
どちらも手を伸ばしても届かなくて力も及ばないような絵空事。
でも今は眼を凝らしたら少しだけど、きらきら揺れる光として光源を捉えているそんな気がしているのです。
今までに撒いた種たち。
バラバラに育っていたものたちが、混ざり合って意味を変え有用なものになるように手をかけていきます。
shujiworksは2019年も楽しくも新しい挑戦を続けて行こうと思います。
もう12月ですが、ふと今年の秋はドングリをよく食べたなぁと思いました。
森などの木がたくさん生えているような田舎がある人はもしかしたら食べた事があるかもしれません。あるいは野外学習の一環で縄文時代の人々の生活を知るために食べたことあるなんて人も居そうですね。
自分は伊豆の田舎で野山を海を駆け巡りながら拾い集め、よく食べてました。フライパンで炒ったり、油で素揚げをしたりして。
今年はなぜかドングリに関わることがあり、ドングリを拾う年でした。関わりと言っても、ふと散歩をしているとあったり猪や鹿のこと考えていたら彼らの主食の一つがドングリと知り食べたくなった。そんな感じですが(笑)
ドングリといってもナラ・カシ・クヌギではなく、ブナ科のシイ属であるスダシイやマテバシイなどの灰汁のないドングリ。
ドングリといってもたくさんあります。
縄文時代な保存食としてどのドングリも灰汁を抜いて食べていたそうです。冬の寒くなるこのような時期はドングリが主食だったそうです。春まではドングリ生活。
田舎から東京に住み始めてから、山に里山に神社なんかに行かない限りドングリを見ない気がしてました。
しかし、少し余裕が出来てきた今日この頃は考え事をしながら散歩したりしていると結構至る所にドングリのなる木があるのです。
意識って大切ということに気がつきます。
調べてみると常緑樹であるマテバシイ、スダシイなどは公園や街路樹としてよく使われているんですね。
もともと採ることも好きなのでたくさん採っていろんな人にお裾分けしました。
売っていないし食べてれると知らない方も多々おり、反応が面白かったです。
ですが、食べてみると「美味しい!」と言われる方が多かったので集めた甲斐もありました。
今年の秋はそんな秋でした。
いままで秋は夏と春の次だったのですが、秋も悪くないなーと思いました。
鋳物という言葉があります。
普段は聞くことのない「鋳物」という言葉、革に限らず金具を使ったモノ作りをしているとそれとなく耳にすることがあります。
鋳物とは、多種の金属を熱して溶かし、型に流し込んで形を生産する技術。
目にする大量に生産されたような金具は鋳物という技術を使って作られています。
革モノ作りをしているshujiworksは真鍮金具をよく使います。もちろん鋳物で作られた金具たちです。
灼熱に溶けた真鍮原料が一つ一つ砂の部屋の中で冷えて固まり、お化粧をされて手元に届いています。
革で使われる以外の身近な鋳物の金具だと、住宅の建具などがそれにあたります。
昔は貨幣にもつかわれていたようです。
よく見ないと気がつきませんが、鋳物で作れた金物たちは日常に溢れています。
shujiworksは今回ご縁があり、浅草から15分ほど歩いたところにある金具屋さんを訪れました。
その金具屋さんは、砂を使って型を取りそのくぼみに真鍮を流し込み金具を製作しています。
金具作りは、まず作りたい金具のモデルを硬質のもので製造し、それを砂型にはめて上下の型を取り、凹みに金属を流すカタチを作ります。その後、研磨や薄い塗装を施し商品として送り出されます。
自分も初めて見ました、こちらが金具のモデルを製作したものです。
製造のし易さや金属の流し易さを考慮し、丸みのある暖かなデザインのモデル。
長年培った製造のノウハウがあるからこそ出来るデザインだそうです。
ただカッコいいものだけを作るだけじゃないところがさすがです。
そして次は砂型に金属を流し込んだ直後の写真。
このパーツを砂型から外し、湯口(金属を流し込む道)を切ります。
まだ武骨な感じの金具。そのままでも十分な魅力を感じます。
出来立ての真鍮金具は酸化し黒色した状態でカタチを成します。
軽く研磨したものがこの写真。
鈍い光沢をもったマットな仕上がりです、洗練された曲線は優しい印象を与えています。
表面のテクスチャーひとつで金具が別物に見えてしまいます。
製造工程を社長さん自らがお話してくださいました。
技術者として、金具作りのこれからを見据えたモノ作りの熱いお話しは学ぶべきことがたくさんありました。
一部の金具の材料には昔の水道管や真鍮の廃材を使って製造しているものもあるそうで、大変興味深い話でした。
金具作りの業界の過去現在のお話しも聞かせていただきました。
熱意のある社長さんの作った真鍮金具は物語がたくさん詰まっていて是非に使いたい!思いました。
楽しい時間もあっという間で気が付くとだいぶ時間が過ぎてしまい、お邪魔になり過ぎないように金具屋さんを後にしました。
電車に揺られながら工房に戻る道中に考えます。
何気なく使っている金具も知れば知るほどいろんな人の思いや物語が存在し、日々試行錯誤を繰り返し手元に送られてくることを。
知らないだけで済ませちゃ勿体ない事がたくさんあるんだろうなと。
また金具側の熱に負けないくらいの熱でこちらも革モノ作りしなくてはもったいないと改めて思いました。気を抜いたら負けちゃいそうです。
そんなことを想いながら工房へと戻るのでした。
革でモノ作りをしている人はたくさん居ます。
自分を含み革モノ作りしている人たちは、革を買おうと思ったら浅草や浅草橋に行き、お店に入り好きな革を選びお金を払ったら購入できます。
日本では普通のことです。
ですが、日本を離れイタリアに行くと革もの作りしている人は困ったことになります。なんとお金を払ってもそうそう簡単に買うことができないのです。
もうひとつ、日本だと趣味として革を始め製作が楽しくなり、クラフトイベントに出たりお店に置いてもらったり販売サイトに掲載したり出来ます。
ですが、イタリアでは日本のように気軽に始めることが出来ません。
国によっては自分の可能性を試す事(やりたいから始める)が叶わない場所があることを知りました。
フィレンツェの駅からトラムに乗り、30分くらいの中心地から離れた場所に一軒の革屋さんがあります。
駅を降りて周囲を見渡すと、住宅と小さな飲食店がポツポツあり栄えているとは少し言い難い雰囲気。
そんな駅から10分ほど歩くとその店はあります。
外観は本当に革屋さんかわからないです。住所を知っているからなんとかナビを使って見つけられる、そんな場所。
インターホンを押し来訪理由を伝え、入店します。
いろんな革が所狭しと並んでいます。
話を聞くと、ここは学生さんや国外から来た方々が買いにくる革屋さんだそうです。
先客として韓国の方と思われる方が居りました。
棚にある革を触ったり、開いて見せてもらったりします。
お店の方が一つずつ説明してくれます。
牛革に、豚革に、羊、山羊、爬虫類まで。なんでもあります。
タンニン革もクロム革も混じりながら置いてあります。
一通りを見て好みの革を見つけることが出来なかったので、今回は購入を諦め革屋さんを後にします。
帰り路にきょろきょろと周りを見ながら駅に向かいましたがやはり他に革屋さんはありませんでした。この手のお店は問屋街のように似た店が近くに並ぶイメージがあるのですが、近辺にはあるのはここの一軒だけのようでした。
革の国であり、手工業の町であるフィレンツェなのに不思議な感じがします。
そんな気持ちを持ちながら、トラムに乗りフィレンツェに戻ります。
その夜にイタリアにて革もの作りをされている方とご飯を共にし、気になったことを伺ってみました。
聞くと予想外の答えが返ってきました。
なんとイタリアでは、少額でも収入を得る行為、仕事に繋がるような行為をする場合には国に申請をし登録をしてからでない違法とみなされるそうなのです。
(日本でいうところの法人格的なイメージらしいです。なにもしなくても日本のように法人税的なものがかかるそうです)
だから業務用とみなされるもの(例えば革や革の機械・道具など)を購入したり、利益が出る販売等の行為をすることが簡単には出来ないそうなのです。
平たくいうと脱税を出来ない仕組みとなっているそうです。
なるほどと感心してしまいます。
世界にはいろんな国がありますが、日本のように革を気軽に始められることが普通ではないということを知りました。
自分を試すことが場所によっては気軽にできない事は、とても息苦しく未来を描きにくくするんだと当たり前じゃないことを知って気が付きます。
試すことで失敗したとしてもその中から学びを重ねて行けば、少し前進しきっとより良い自分の生き方を選択出来る気がします。
選択できることは幸せで贅沢なこと。
試せる国である日本で良かった、もうひとつ日本の良さに気が付くことが出来ました。
10月1日にイタリアより帰国しました。10日弱の旅でした。
計画していた以上に旅は良き方向に進み、実りある旅となりました。
旅の目次になるような出来事もたくさんです。
①リネアペッレ(ミラノで開催される革に関わる世界規模の見本市)
②コンチェリア(革を製造する場所。日本で言うタンナーさんです)
③革の学校
④イタリアの手縫い革工房。羊皮紙で製造する工房
です。
この度はいろんな方のお力を借りて実現した内容です。感謝が尽きません。
なぜshujiworksはイタリアに行こうと思ったのか。
自分が革を始めてから20年近く経ちます。革に関わっていると、イタリアという言葉をいろんな場面で聞き続けました。
そのせいかぼんやりと憧れのようなものが、雲のように心にぽっかりとずーっと浮かんでいたんです。
手の届かないような、違う世界の話のようなそんな感覚。
自分の中で膨らみ続けた思い。
革を学んでいると知ることがたくさんあります。
イタリアの革との関わりの歴史。
西洋の職人地位が社会的に確立していること。(例:ギルトなどの組合を形成し、品質の保持や社会的地位の確保また貢献など)
本で得た知識を確かめたくなってきます。
実感として知ったこと。
イタリアでは革のタンナー(革を製造する工場のようなもの)をコンチェリアといいます。
日本でもイタリアの革は手に入ります。バタラッシカルロ社、テンペスティー、コンチェリア800など。
どれも素晴らしい皮革です。
なにがイタリアを魅力的に見せるのか。革を使って製作するものとして皮革の良さに尽きる気がします。
こんな皮革を作っているイタリアに行ってみたいと。
また日本の良さを相対的に見るためにもイタリアに行こうと思いました。
日本の優れた技術はどこまで行っているんだろう。
自分はどこを目指して行きたいんだと、再び見直すためにも。
せっかくの充実した旅。
もったいないので、少しずつ書いていきたいと思います。
9月にイタリアに行くことになりました。
バッグや小物などかかせない材料である革。
その革を製作しているタンナーさんを訪ねるべく行ってまります。
金具なんかも見てきます。
イタリアの革の工房にも行って参ります。
どんな旅になるのか楽しみです。
イタリアに持っていくショルダーですが、自分が以前に製作したものを改良して持っていくことにしました。
こんなショルダー☆彡
イタリアで荷物を無くさないように唯一のバッグ。取られてもすぐわかる(笑)
金具なんかも手作りです。名前入り。
今からもっと計画を詰めなくては。
またご報告いたします。
夏になるとヘチマのソウメンが食べたくなります。
ヘチマでつけ汁を作り、それにソウメンをつけて食べる料理。
以前に食べて感動したからたくさん作ってみんなにおすそ分け。
完成したものを写真撮り忘れていて残念。
来年はヘチマを植えてみようと思います☆彡