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製作のながれ

作業工程


PROCESS

製作のながれ

  • ここでは革の製作の流れを簡単に説明します。
  • 今回はブックカバーをサンプルに製作の流れを見てみましょう!
  • まずは、気軽に興味を持っていただけたらと思います。

  • ブックカバー編

    1.型紙を製作

    自分用の型紙を取り、メモ等書き入れる


    作業工程1

  • 教室に基本となる型紙を準備してあります。それを参考に自分用の型紙を取っていきます。
    型紙は形意外に革モノ名・パーツ名・サイズ・革の厚さなどの情報意外にも、
    後で見て自分で製作できるようにどんどんメモをしていきます。



  • 2.革の選択と荒断ち

    型紙より大きく裁断する


    作業工程2

  • 革は背中やお腹や首に足など生きていた特徴を残しながらなめされています。
    その特徴を見極めてなるべく無駄の出ないように型紙を置いていきます。
    型紙通り切るのではなく、それよりも5ミリほど大き目に革を荒断ちします。
    革を薄くしたり、モミ加工をするとサイズが多少大きくなったり小さくなったりするからです。



  • 3.決め裁ちをし、漉きをする

    モミ加工など終えてから裁断。各パーツの漉きをする


    作業工程3

  • 荒立ちした革に型紙を乗せてサイズを革に転写します。同時に製作に必要な印もつけます。
    革に転写したサイズ通り包丁やカッターを使用し裁断する。
    革を張り合わせる部分に漉き(革の厚さを薄くすること)をする。
    漉きをすることにより重ね合わせた部分の厚みを減らし、製作するものに丸みを持たせます。



  • 4.各パーツのコバを仕上げる

    組み立てる前に、パーツの状態で仕上げる


    作業工程4

  • 革の端部(コバ)断面にヤスリをかけて角を落とし丸くします。
    丸くした染料を入れ、CMCを使って磨き作業をし光沢を出します。
    この一連の作業をコバ仕上げと言います。
    革モノ作りにおいてコバ仕上げはとても大切な作業です。



  • 5.張り込みと切りシロの裁断

    ノリつけをして組み立てる。そして切りシロの裁断をしコバを揃える


    作業工程5

  • 本体と仕上がったパーツ共にノリ塗りをします。
    そして印をガイドにして本体にパーツを張り込みます。
    エンマという道具を使い、しっかりと圧着します。
    本体以外のパーツには切りシロがついていますので、外周に出た切りシロ分を裁断しコバをそろえます。



  • 6.縫い作業①穴あけ

    ネジネンで線を引き、菱目打ちを使って穴をあける


    作業工程6

  • ネジネンという道具を使い、縫い穴をあけるためのガイドラインを引きます。
    縫い始めと縫い終わりに注意しながら菱目打ちで穴あけをします。
    裏側の穴もコバから同じ距離にあるように気を付けます。
    穴が大きすぎると強度が弱くなってしまうので、弱めに打ったりヒシギリを使用したりします。



  • 7.縫い作業②手縫い

    ロウを引いた糸に針をつけて縫う


    作業工程7

  • 先端を丸くした針2本にロウを縫った糸をつけます。
    レーシングポニーに革を挟み込み縫い始めます。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。
    テンポよく同じ動きを繰り返しながら縫っていきます。
    縫い方を変えたり、針を引く方向を変えたりすると縫い目がガタガタすることもありますので、
    なるべく同じ調子で縫っていきます。



  • 8.コバ仕上げ・ネン入れ

    コバを磨き、飾りネンを入る


    作業工程8

  • 縫い終わったら糸処理をし、最後に仕上げネンをします。
    ネン作業をすることによりコバが一層きれいに仕上がります。
    ネンをアルコールランプで熱し、コバにラインを入れていきます。
    熱し過ぎたり、熱が足りなかったりするときれいにネンが入らないので、
    端革などを使って確かめてからネンをいれます。



  • 9.最終仕上げ

    本が入りやすいようにクセをつけ、本を挟み完成


    作業工程9

  • 製作が終わったら実際に本を差し込み、不備がないかを確認します。
    確認がおわったら使用しやすいようにクセをつけます。
    これでBOOKカバーの完成となります。
    これらが基本的な革もの作りの流れになります☆