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2021-08-11

学ぶことが出来る事‐自主製作①真鍮金具加工について‐ 

学ぶことが出来る事。

今回は「自主製作➀真鍮金具加工」編。


教室では、どんなモノを作るんだろう。

どんなモノを作ったら、自分のこれからのモノ作りに役に立つんだろう。

楽しく作りながら、どんなことが学べるのかを教室を教える目線で少しずつ書いて行こうと思います。

わかった方がより自分のモノ作りに応用できるはずです。


今回は少し変わった内容です、自主製作でやっていること。

自主製作の時間は自分の好きなことをする時間です。製作、修理、リメイク、はたまた革以外もしても良いです。

自分の力量に合った内容をしています。

金属加工もしたいって方も居ましたために、じゃーやろうかとなりまして自宅で出来る大がかりな道具を使わない金属加工をすることになりました。

講師のshujiworksは、金属加工も溶接も経験者です。条件はそろってました。

そんなこんなで始まった真鍮金具加工です。


ですが、なぜ革の教室なのに金属加工と思うかも知れません。

よくよく考えると革と金具は切っても切れない仲です。ホック、ボタン、マグネット、美錠、錠前、丸角カン、ナスカンなどなどなど。

金具に合わせて革加工をすることが通常の皮革で作るモノ作り。しかし、革に合わせて金具も作りたい!大掛かりでなく自宅で出来るように。

なので、真鍮の金具作りなんです。

販売されていない金具、こんな金具があったらいいのに、と金具に縛られていたモノ作り思考がどんどん自由になっていく気がします。

そうなったら良いなと思います。

見たことない革モノの想像が膨らみます。


真鍮には板、丸棒、パイプが販売されており、また真鍮で作られたネジや六角ナットなどもあります。

それらを組み合わせて、ロウ付けという作業を施し真鍮の金具を製作することになります。

治具といって丸みを成形するのに使うモノ、鉄芯などリングを成形するもの、バイスといって挟むもの。いろんな道具を使いながら紹介します。

革と違って、力技がとっても多いです。

計算をするより、実際に手を動かしながら製作するあたりが皮革モノ作りと違って刺激的です。


こちらは生徒さんが製作した真鍮製の時計です。時計作りは真鍮金具作りの応用編です。

こちらは、kaseさんが製作しました。文字盤の細かさや針の精密さがスゴイ!!

こちらは、kobayasiさんが製作しました。絵を描かれる方ですので、文字盤が個性的です☆本体作りからすべて製作しました♪


製作方法は以下です。

➀真鍮の棒材を使って本体の製作。何度もロウ付けを重ねて行きながら製作します。ロウの融点や、ロウ付けをする位置を確認しながら作業を進めていきます。

➁文字盤作り。真鍮を溶かしながら模様を書く技術や、簡単焼き付けという色を固着させる方法を学びます。

➂風防作り。こちらは真鍮ではありませんが、ラウンドに成形するのは面白いです! 竜頭作りは細かい真鍮ロウ付けを重ねていきます。

➃ムーズメント取付、針作り。

➄完成

ざっくりですが、上記のように製作いたします。

真鍮金具作りの応用ですが、時計作りもできるようになります。また違った知識となりますが、モノ作りの幅は拡がるかなと思います。


長々となりましたが、

「自主製作➀真鍮金具加工」で学べることは以下になります。

➀自宅で出来る範囲の道具を使った真鍮加工の技術

➁真鍮加工で使われる道具の使用方法

➂こちらは応用ではありますが、真鍮の時計作り。

➃真鍮金具を作るにあたり、皮革はどのようにモノ作りをすれば良いのかという考え方

を学ぶことが出来きます。

オリジナルの真鍮金具が作れるようになると、更にクリエイティブな心を刺激してくれることと思います。


楽しくモノ作りするためにも、技術って大切な気がします。

自分らしいモノ作りをするために、どんな技術があるのか知っていると応用することも出来ます。

もちろん技術だけではなく、気持ちが重要です。作りたい気持ち、形にしたい気持ち。

金具作りには、その他にメッキやテクスチャー加工。七宝のようにガラスを乗せるなどまだまだたくさんできることがありますが、それらはまた少しずつ書き足していこうと思います。

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