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2021-07-22

学ぶことが出来る事‐小物その➂木型ペンケースについて‐ 

学ぶことが出来る事。

今回は「木型ペンケース」編。


教室では、どんなモノを作るんだろう。

どんなモノを作ったら、自分のこれからのモノ作りに役に立つんだろう。

楽しく作りながら、どんなことが学べるのかを教室を教える目線で少しずつ書いて行こうと思います。

わかった方がより自分のモノ作りに応用できるはずです。


木型ペンケースとは、木型を使って革を成形し製作したペンケースとなります。

皮革技術の「絞り」という技法を使い、製作したものです。

絞りとちかい技術としては靴の釣り込みも木型を使って成形するという点では似ているのかも知れません。


なぜ木型を使うかというと、皮革は簡単にいいますと繊維が折り重なることでしなやかで強靭な素材をカタチ作っています。

鞣されて手元に届くのは、出来る限り製造工程で平滑にされたモノです。元々は、牛さんなり豚さんなりのカタチになっていたものを水分を含んだ状態で引っ張り平滑にしています。(ネット張りや板張りという工程です)

平滑にされた革に再度、水分を与えて木型に沿うようにオス型メス型でハサミ込みます。(カタチが成形される性質を革の可塑性と言います)そのために木型という道具を使います。

木型を使うことにより、丸みのあるフォルムや木型を使用しないと製作できないカタチが出来ます。


「木型ペンケース」で学べることは以下になります。

➀タンニン革の特性である可塑性を利用し成形する技術

➁成形されたものを仕立てる最善の方法。ノリや道具の選択含む。

➂木型を製作方法と製作するにあたり気をつけるポイント。

➃蓋部分を止めるベルトの調整方法

を学ぶことが出来きます。

一度、製作した方は自主製作の時間等をつかって木型を製作している方もおります。

オリジナルの木型を作れると、更にクリエイティブな心を刺激してくれることと思います。


楽しくモノ作りするためにも、技術って大切な気がします。

自分らしいモノ作りをするために、どんな技術があるのか知っていると応用することも出来ます。

もちろん技術だけではなく、気持ちが重要です。作りたい気持ち、形にしたい気持ち。

また少しずつ書き足していこうと思います。

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