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2019-06-05

引き継ぐ道具たち -Tools to take over-

革の機械や道具って集めるととても高価になることがあります。

自分が革を始めた頃、とってもお金が無かったからたくさんの知っている職人さんや知らない職人さんの所を訪ね周って、ときには手紙を出したりしたりして、機械を貰ったり道具を譲ってもらったりしていました。

変な目で見られたり、嫌な事を言われることもあったけど、優しくしてもらえたりいろんな人を紹介してもらえたりしました。

ミシンという高価な機械だって、革を漉く漉き機だって振り返ってみるとたくさん譲ってもらいました。

でも、自分が使える道具の数は限られているからそれ以上の道具たちは次に引き継ぐことが当たり前な気がしています。

道具たちもきっとその方が嬉しいはず。


靴を始めた方にミシンと漉き機を届けることになりました。

新しく学び出した若者に道具を引き継ぎです。

このミシンは、靴用ではなかったので靴用に使用を変更しました。また足踏みのミシンだったのでモーターを取り付ける台を設置し、クラッチモーターを取り付けました。

この漉き機は珍しくNIPPY製でなくSEIKO製の漉き機。微妙に使用は違うため、押え金やタルや現行主流のNIPPYが使えません。それだと不便ですので、NIPPY製の押え金やタルが使えるように使用を変更しました。その方が使い易くなるので。

これからこの道具たちが活躍してくれることを願いつつオイルを注したりとメンテナンスをします。

いままで自分がしていただいたことを、自分がする立場になったんだなーと思いながら。

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