先日、富士吉田市にある織物整理工場に行きました。
shujiworks初夏の遠足2019年です。
一人ではなかなか行けないところをみんなで訪れます。希望を聞いてセッティングしたりもします。
革教室だからと言って革ばかりでなく、革以外の場所も訪れます。それは革に捕らわれることなく自由なモノ作りをして欲しいこと、革以外から学んだことがゆくゆく革モノ作りの技術に応用することが出来ることがあると考えているからです。
今回は、yuiさんのご紹介で織物整理工場を見学する機会を得ました。
しかもワークショップも開催していただけることとなりました。楽しみです。
織物整理とは、生地が出来上がったときに最終的に必ず通る工程。
そのまま(織られたばかり)の状態の生地で服を作ると、通常通りに着たり洗ったりしたときに生地が縮んだりよれたりとカタチが崩れてしまいます。
そうならないように生地の段階で、縮んだりよれたりを見越して加工をすることを織物整理というそうです。
起毛をさせたり、毛玉を取ったりなどお化粧や障害を取り除くことも織物整理の中に入るそうです。
裏地で生地を使ったりしますが、考えたことがなかった概念です。
引っ張ったり、拡げたりと生地にテンションをかけカタチが崩れないようにするそうです。
織ったら終わりと思っていましたが、世に出ている生地たちはこんな工程も通っているんですね。
洗いにかけたり、熱を加えたり、火であぶったりとその加工の仕方は仕上がりを考えて方法を選びだすそうです。
富士吉田市には織物工場がたくさんあるそうです。
その織物たちがこの工場に集まり、日常使いに耐えられるように整理されているんです。
大きな脱水機です。ぐるぐる回して水切りするそうです。
自分も入れちゃう大きさ。
生地は50mくらいあるそうなので、それが全部入らなきゃいけない大きさですもんね。
わからない機械がたくさんありますが、ご案内してくれたwatanabeさんがとても丁寧にお話ししてくださいました。
ユーモアもありとても面白かったです。みんなもお話しにくぎ付けです。
一通り見学が終わり、ニードルのワークショップをさせていただくこととなりました。
用意していただいたウールのストールに、自分の好きな生地や色やフェルトなんかをのせていきます。
即興で考えねばならず、出来上がりも読めないのでドキドキします。
革だったら直ぐ考えつくのですが・・・でも、そんな感じがとても楽しいです。
自分はこんな感じにのせてみました。これがどうなるのか・・・。
すごーくボコボコしています。なにも考えずのせたので。
フェルトに刺繍糸に生地の端切れを自分の好みにのせました。
いまから針がたくさんついている(大きい剣山のような機械)機械に通していきます。
ガシャガシャとニードルがウールとのせた生地や糸やフェルトを一体化させていきます。
裏地にも乗せたものが透けていい感じになってきています。
みんな自分それぞれにのせてデザインしたストールができあがり、テンションが上がっています。
1時間ほどのワークショップなのに大満足です。これはすごい!!
こちらが自分がつくったストールです。
まだまだ先ですが冬がとても楽しみです(笑)
今回の遠足は、20名の参加で新しい技術を目の当たりにしみんな出来上がったものにも満足、とても良い遠足となりました。
織物整理工場の皆さまがとてもとても暖かく丁寧に見学・ご指導いただけたおかげです。
誠にありがとうございます。
10月の12日と13日には富士吉田市でハタオリマチフェスというイベントがあるそうなので、ご興味ある方は是非訪れてみてください。
ハタオリマチフェスティバル → https://hatafes.jp/2019/
企画に協力していただいたyuiさん。誠にありがとうございます。