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2016-04-11

革を辿って行きつくところ ‐One person fieldwork‐ ②革試行の集団猟の実際

猟を始めて3年目が終わった。


猟は、狩猟免許を取得し毎年申請をして許可をもらい11月15日~2月15日の冬の間に出猟することができる。

いつでもという訳にはいかない。

1年目、2年目は勝手に行って勝手に猟をするという単独猟をしていた。右も左もわからないまま、山のことも知らないまま本やインターネットを頼りに独学をした。これを単独猟と言う。

許可申請が下りると、地図もついてくる。その地図には猟区が記載されている。その地図を見ながら猟区内を山歩きし獲物を探す。


3年目から先輩猟師の方々と一緒に集団猟を学びだす。


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農耕が始まる前に、人は狩猟で生活をしていた。

弓や槍をつかって動物を仕留める。獲物がいないときはコミュニティーごと移動をした。

現代は銃や網や罠を使い、命を取る。

猟友会というものが存在し、各地域ごと管理している。有害駆除という活動も行う。

日本全土に存在し、県ごと市ごと町ごと置かれる猟のコミュニティーである。


現代の狩猟は昔と同じで集団猟が主流。

集団猟とは猟のリーダーが作戦を立て各猟師たちを配置する。配置をする場所は猪や鹿の通りそうな場所。

それから獲物を追う猟犬を山に解き放ち、匂いを頼りに獲物を追わせる。そして猟犬に追われた獲物が猟銃を構えた猟師に向かってきたところを仕留める。(リーダーを勢子長。銃を持ち獲物が来るのを待つ役割を勢子という。)

勢子長は、勢子を配置し猟の指揮を執る要の役割。山の事、動物(イノシシやシカ、また狩猟犬)の事、狩猟場近辺の状況(道路や人間関係も含む)、行政の事などすべてを把握している人。

猟は単独でやっている人とばかり想像していた自分。集団猟という効率の良い猟を知りさらに猟の奥深さを知った。



いま現在、shujiworksは東京の端で猟を学んでいる。

勢子長を含む多くの先輩猟師の方々から。

山の装備、山での歩き方、銃の扱い方、獲物の足の見方、獲物の判断をする方法、獲物の解体から食べ方に至るまで。その他変わったことだと猟師言葉、猟師独自の土地の名前、猟師礼儀まで。

まだまだだからいつも厳しく叱られる。銃という危険が存在する場だから、厳しいと優しいは同義である。

3年目が終わり、命を取る機会に数回出会い命の向き合い方が自分の中で変化するのがわかる。
もちろん自分の命を含みながら。

革という生き物の一部の見方もだいぶ変わった。

どうしても同じ生き物だから感情が邪魔して見えてこないこと。

皮と革は違うものということ。

自分が革を扱うことの心構え。

まだ3年目。これからも続いていく革のためのフィールドワーク。

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